
「7 つの習慣」は、子どもたちからアメリカ合衆国の大統領まで、本当に幅広い人たちが取り入れて、豊かな人生を送っています。Vol.1の「パラダイムと原則」はすべての習慣の土台になっている考え方です。結果を変えるには、行動を変えなければなりませんが、結果を大きく変えようと思うなら、「パラダイム・シフト」が必要です。そして人格の土台となる根の部分をしっかり育てなければなりません。原則こそが人格を育てる養分です。本パートでは、パラダイムと原則について学びます。
人が成長するにはプロセスが必要であり、そのプロセスを無視することはできません。赤ん坊ははいはいをしてから二本足で歩けるようになります。成長にはプロセスがあるのです。それと同じように、身につけていく習慣にもプロセスがあります。その第一歩が「第1の習慣 主体的である」です。コヴィー博士は、主体性を持つということを「人間として、自分の人生の責任を引き受けること」と定義しています。人間は本来、周囲に何が起ころうと、自分自身で判断し、言動を選択できる能力を持っているということです。本講義では「主体的になる」力を学びます。
第2の習慣の原則はすべてのモノは二度創られるという習慣です。第一の創造=知的創造が明確であればあるほど、第二の創造=物的創造はあなたのイメージどおりに出来上がり、満足できるものになります。第一の創造=知的創造がうまく描けないとやり直しや修正が必要となり、物的創造が失敗する可能性が高くなります。小さなことであれば何度かやり直すことで対応できるかもしれませんが、もっと大きなこと、あなたの仕事のキャリアや人生そのものだとしたらどうでしょう? 本講義では終わりを思い描いて取り組むにはどうしたらいいのかを学びます。
第3の習慣は、重要なことを行動に移し、最後までやり通すために、「マネジメントを効果的に行う」ことを考えます。「効果的なマネジメントの定義は、最優先事項を優先すること」です。そのために、時間管理のマトリックスに基づいて最優先事項を明らかにします。どの領域に時間を割いているかで、時間の使い方の特徴をみることができます。時間管理のマトリックスの「第Ⅱ領域」の活動(最優先事項)にフォーカスすることで、緊急なことに降り回されないようになり、様々な効果を生み出すことができます。本講義では最優先事項を優先する方法を学びます。
Win-Winとは、人間関係における1つのパラダイムです。真の協力関係を目指すならば、自分のゴール(つまり自分の勝ち)だけでなく、周囲の人たちのニーズを考え、その人たちが望む結果を考えます。そしてお互いが「勝つ」ために、協力し、時には切磋琢磨し合い、よりよい方法を探し、より大きな結果を得ることにつなげていくのです。Win-Winのパラダイムは、個性主義的なテクニックではなく、人間関係における原則そのものです。Win-Winのパラダイムを習慣として人生を送ることが、公的成功の第一歩です。本講義ではWin-Winのパラダイムを学びます。
コミュニケーションとはお互いが理解し合い、情報を共有することですが、ほとんどの人は「自分をいかに理解してもらうか」ということにばかり注意を向けています。私たちは人間関係がうまくいかなくなったり、トラブルが起きたりすると、自分の意見や気持ちを理解してもらおうと必死になりますが、このようなアプローチでは理解し合うことは難しいのです。真のコミュニケーションを行うには、「インサイド・アウト」のアプローチが求められるす。本講義では「心から耳を傾ける」コミュニケーション方法を学びます。
第6の習慣で学ぶのは、人と人はコミュニケーションや、その際のパラダイムの持ち方によって、「1+1=2」や「1+1=3以上」にもなり得る、そして残念ながら「1以下」にもなり得るということです。「1+1=3以上」にもなり得ることを、無意識ではなく意識的に生み出そうとすることが第6の習慣の狙いです。シナジーを創り出すために重要な点は、周囲の人たちと自分の「相違点」を尊ぶということです。自分自身と他人は、同一ではありません。能力や価値観、人格、視点、考え・アイデア、すべてが違います。本講義では違いを生かし第3の案を創り出す方法を学びます。
講師詳細
作家/経営コンサルタント
スティーブン・R・コヴィー
1952年、ユタ大学卒業。1957年ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。 1976年、ブリガムヤング大学にて博士号取得。 ブリガムヤング大学で、学長補佐、および経営管理と組織行動学の教授を務める。 フランクリン・コヴィー社(本社アメリカ)の共同創設者であり副会長。 『7つの習慣 成功には原則があった!』の著者として世界的に有名。 英国『エコノミスト』誌によれば、コヴィーは今、世界で最も大きな影響力を持つ経営コンサルタントとされている。妻サンドラ・メリル・コヴィとユタ州プロボに在住。9人の子供と36人の孫を持つ熱心な末日聖徒イエス・キリスト教会/モルモン教の信徒であり、信者向けの信仰書も執筆している。 著書『7つの習慣 成功には原則があった!』は3000万部以上の売上げを記録し、日本でも200万部以上が販売されている。さらに38の言語にも翻訳され世界的なベストセラーとなる。また2002年、『フォーブス』誌の「もっとも影響を与えたマネジメント部門の書籍」のトップ10にランクインし、『チーフ・エグゼクティブ・マガジン』誌では「20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書」のひとつに選ばれる。
フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 取締役副社長
竹村 富士徳
たけむら ふじのり1995年、旧フランクリン・クエスト社の日本法人に入社。経営企画、経理全般、人事、プランナー関連商品の開発、販売、物流など多岐に渡って担当する。同社の売上げアップおよび利益改善に大きく貢献し、1997年同社副社長に就任。その翌年、コヴィー・リーダーシップ・センターとの合併に伴い、フランクリン・コヴィー・ジャパン(株)にて28歳の最年少で取締役に就任。米国本社との折衝はじめ、日本国内における同社事業の再構築の指揮を執り、2000年取締役副社長に就任。2001年までに日本法人での利益率を大幅に改善し、インターナショナル部門でトップレベルの業績達成に貢献した。